社長室

2020/02/03専門分野

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

しばしば、「自分はその専門分野でないからよくわかりません」という言葉が耳に入ってきます。しかし、自分が持っている専門分野は、世の中に役に立ってこそ価値があるのです。逆に言えば、世の中で必要とされていること、あるいはお客様が必要としていることに対応し、成果を上げることによって、知識が認められるのです。ワインバーグというIT関係の専門家が「コンサルタントの秘密」という著書の中で、自分が今まで解決してきた仕事の中で純粋に自分の専門知識に関するものは、全体の30%程度だと述べています。私も「なるほどな」と同感します。

技術者は、与えられた課題をどのように解決するかを問われているのです。発想の仕方、論理性、基礎知識、探求力、情熱、そしてマネジメントスキルと、いろんな要素を駆使しなければなりません。今まで学んできたことだけでは、解決は困難だと思います。

課題を解決するために以下の手順が必要です。

  • ①課題の再確認
  • ②課題の分析
  • ③わかっていること、わからないことの整理
  • ④イッシュツリーの作成
  • ⑤バックキャスティング
  • ⑥イノベーション的発想

寝ても覚めても、こだわり続ける意欲が必要です。是非、課題を解決した時の満足感やアイデアをひらめいた時の喜びを体感してください。

2020/02/25ジョブズが憧れた佐々木正

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

今日は、佐々木正についてお話します。シャープの元副社長で、「ロケット・ササキ」と評された人です。電子工学の父ともいわれ、電子計算機からパソコンの世界を引っ張ってきた人です。この人がいなければ、今のアップルも、マイクロソフトも、そして孫正義のソフトバンクもなかったと思われる人だと言われています。アップルのスティーブ・ジョブスが憧れた伝説の技術者です。

彼は、100歳過ぎても現役で仕事をされていたと言います。彼は、技術者に期待するもの、あるいは将来有望な技術者に共通するものとして、以下のことを挙げています。

①目力が強い ②夢を持って生きている  ③世の中の役立つことを常に考えている

これらのことは、優秀な技術者、あるいは大成する技術者に共通したものと考えます。佐々木正氏はシャープ創業者の早川徳次に請われて入社し、技術部門IT部門を支えた人物です。彼は研究者の道を捨ててシャープに入社し、世界のシャープ、IT素材産業を引っ張ってきました。

ここ一ヶ月、彼に関する数冊の本を読みましたが、純粋な目、素直な心、そして一緒に物を作っていくという共創が貫かれていました。私も、多くの技術者と接してきましたが、伸びる人間は例外なく素直でした。我々が後輩にアドバイスを送るとしたら、その人のためになると確信と勇気を持ってアドバイスします。それを信じて伸びて行く人間が上述の3つの要素を備えた人間ではないかと思います。そういう人には教える側も一所懸命に教える。その好循環が人を伸ばすことになるのでしょう。

世のリーダーたちが望むのはそのような人間です。夢を持って生きてください。社会に貢献できることをしてください。素晴らしい組織を、会社を作り上げてください。

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