社長室

2021/06/07プレゼンテーション

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

今日はプレゼンテーションについてお話します。プレゼンテーションは、ビジネスにおいて複数人を相手にしての意思伝達の一手法です。もちろん、日常生活においても、その重要さは変わりませんし、皆さんが仕事に熟練し部下を持つようになったら、自分の考えをスタッフに伝えるという点でも必要不可欠な作業となります。如何に複数の人々に正確に自分の意思を伝えるかが、仕事の成功不成功を決めます。

発表者はその場に参加した人々の思いを受け止めて、所期の目的を伝えなくてはいけません。そのためには下記のような準備が必要です。

  • ① 相手は何を求めているか
  • ② 自分は何を伝えたいか、他人の受け売りの危険性はないか
  • ③ 資料は万全を期したか
  • ④ 内容を滞りなく伝える準備はできたか、リハーサルは十分にできたか
  • ⑤ プレゼン後に受ける質問を予想しているか、またそのための準備はできたか

このような姿勢で、プレゼンテーションに望むとしたら、貴方の技術力、そしてビジネスパーソンとしての力は飛躍的に向上するはずです。

皆さんが作る資料は、多くの人々の考えを参考にし、なおかつ自分独自の考えに基づいたものとなっていますか。この資料作成過程で、先人の知恵を学び、また蓄積された知識を自分の中で整理集約することができるのです。

相手がどんな立場であろうとも、プレゼンテーションを疎かにしてはいけません。今から、多くの経験を積んでいく土台となるのです。私が皆さんにプレゼンテーションを託すのは、聴衆者への説得や教育などが目的だけではないのです。発表者のこれからの成長を期待した大きな課題を与えてもいるのです。

最後に、プレゼンテーションで話す内容を原稿として作るべきと考えます。私の知っている多くの専門家は、ほとんどが重要な発表前に作成した原稿を暗記して、その場に臨んでいました。

2021/06/14アート思考による仕事術

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

さて、今日はアート思考による仕事術についてお話します。アート思考と対になる言葉がロジカル思考です。

アート思考とは、斬新な発想を生む考え方で、アーティストが作品を考えるような思考プロセスを言います。我々のコンサルタント・ビジネスでは、アート思考を活用し、核となる自分と向き合い、人と違ったアイデアを生み出していくことが大切になると思います。

近年、AIの導入が進んでいるビジネスにおいても、人間ならではの発想力が必要となるためアート思考が重要視されています。常識や既成概念などを気にせず自分の思考と向き合うアート思考は、人間にしかできない思考であり、常識にはない考え方から革新的な技術は生まれます。技術革新が目覚ましく、変化を自ら生み出す必要がある現代にはぴったりの思考法であり、コンサルタントである我社には特に重要と言えます。

一方、従来はビジネスではロジカル思考が重要視されてきました。ロジカル思考の仕事はAIでも可能です。ロジカル思考とは、業種や年齢を問わず必要不可欠な基礎スキルともいわれています。根拠をもとに、誰もが納得できる結論を導き出すために有効な思考法といわれています。

これらとは別に、デザイン思考と発想法もあるそうです。デザイン思考とは、デザイナーに必要な思考法を利用して問題解決を行う一連の流れです。アート思考同様、近年話題になっている思考法で、ビジネスにおける重要性が高まっています。ロジカル思考より柔軟な思考法で、アート思考に近いといえます。しかし、自分の考えを表現するため、人の数だけ答えがあるアート思考に対し、デザイン思考をビジネスに活用する場合は、顧客の課題に対応する形で最適解を出すものです。アート思考とデザイン思考は、出発点が違う思考法と言えます。このデザイン思考も我々にとって有用そうですね。

結局のところ、アイデアを発散させる段階ではアート思考、生まれたアイデアを組み合わせて一つの形にまとめていく場合はデザイン思考、他者にもわかりやすく説明するタイミングではロジカル思考と、適した場面で思考法を使い分けるとビジネスに最も有用であると言えそうです。

2021/06/21成功する起業家の5つの特徴

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

成功した起業家に共通の特徴があるそうで、それは下に挙げた5つです。もともとは英語の言葉で示されていましたから、大体の意味を充ててみました。

  • ① 手持ちのものの組み合わせ
  • ② もしもの時の損失を見極める
  • ③ 異質なものの組み合わせ
  • ④ マインドセット
  • ⑤ 想定外の事象への柔軟な対応

意外と柔軟性があって肩に力が入っておらず、軽いフットワークで仕事を楽しんでいるという感じを受けます。失敗しても、また新しく発想を変えて頑張ろうという気楽さですね。

シュンペーターの起業家精神の中でも、手持ちのものの組み合わせについて述べています。そして、リスクに対しても冷静に考えています。上の5項目を言い換えると、違った視点で物を見て、手持ちの知識や経験を組み替えて新しい発想をしてみる、ということではないかと思います。そして、それが上手くいかなければ、躊躇なく異なる視点で組み換え、再びトライしてみる。このような繰り返しの内に、アイデアが生まれるということでしょう。駄目でもともとという発想で気楽に構え、日常の仕事を楽しむ姿勢こそが、結果を出すのではないでしょうか。

また、本来、トラブルは業務上マイナスになるところですが、それを前向きにとらえ、時にプラスに変えていく柔軟さも併せ持つことが重要ですね。

エディットはコンサルタントです。コンサルタントは組織で仕事をしますが、各プロジェクトは担当者の裁量で進めて行く比率が高く、担当者の腕次第といえます。皆さんの柔軟な発想で、お客様が驚嘆し喜んでいただけるような成果を挙げてください。

皆がアッと驚くような成果を出せるのは、私のような古い専門家のような、地熱の知識があり、プロジェクトの始めに落としどころを計算するような者でなく、陳腐な知識を身に付けていない若い皆さんですよ。

2021/06/28生産性を上げるには

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

日本人は勤勉だと言われてきましたが、それは昔の話。日本の労働生産性は、時間あたり47.5ドルで、主要先進国では最下位、米国やドイツの2/3です。生産井を決める要素は、①付加価値、②労働者数、③労働時間の3つとなります。生産性は付加価値÷労働投入量(労働者数×労働時間)ですから、生産性を上げるには、付加価値を上げるか、労働投入量を減らす必要がります。つまり、売上を増やすか、人・時間を減らす(外部調達費を減らす)ことでしか生産性は上がりません。

我社では現状、付加価値の向上を目指すべきだと思います。付加価値の向上のためには業務の処理能力の向上を図る必要があります。業務の処理能力の向上は主に以下の項目が挙げられます。

  • ① 業務の理解
  • ② 業務の手順の習熟
  • ③ 文章力、論理性などの基礎技術の向上
  • ④ スケジュール管理の徹底

これらはそれぞれ日々の努力が必要です。リード・ヘイスティン&エリン・メイヤー(2020)の「NO RULES」に書かれているように、能力密度を上げる以外にはないのです。すなわち、会社の構成員全員が基礎技術力を上げることが重要な課題になります。

冒頭に示しましたように、我々日本人は米国のビジネスマンに比較して、仕事に約1.5倍の時間がかかっています。サラリーに直すと、米国人が60万円貰うとすると、日本人は40万円の成果しか挙げていないということになります。これを如何に短縮し生産性を上げ、利益を増大するかが、我々の今後の課題であり、同業他社との競争に打ち勝つ手段となるのです。

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