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AIができないような仕事をしよう

※この記事は、地熱開発コンサル会社のエディット代表の藤野が、朝礼で社員へ向けて発信するコラムです。

 

皆さん、おはようございます。この頃天気が良いので、鉢植えの赤いミニバラが一斉に芽吹き始めました。ゴールデンウィークも終わり、業務が本格的に始まって忙しくなってくると思います。奥飛騨は今が桜の見ごろの筈ですね。

今や、世の中は生成AIをビジネスに取り込むことが当たり前の時代になってきました。特に、わが社のように各個人がプロジェクトをマネジメントしていくことが多い仕事では、基礎的な資料の収集や必要な知識の集約などに役立つと思います。しかし、我々に求められるイノベーションについては、作業者自身の能力に頼らざるを得ません。我々の仕事の大部分は、地熱開発に伴う諸課題の解決です。課題の解決には、事前に答えがある訳ではありませんし、また、解決手法が決まっているわけではありません。しかも近年は、課題そのものを自ら発見し、お客様に提案しつつ、プロジェクトに結び付けていくといった業務が増加してきましたから、一層、皆さんのクリエイティビティやひらめきが重要な役割を果たします。しかし、この部分では生成AIはあまり役立ちません。生成AIは、作業者の指示のもとに、必要な知識であったり、解決手法であったり、文章の編集、変換、解釈を行うにすぎません。作業者自身のクリエイティビティやひらめきが系統立てて整理され、必要に応じて生成AIがツールとして活用されるわけです。もちろん、生成AIの集約された資料がクリエイティビティやひらめきに繋がっていくことはあると思います。例えば、データサイエンスといったもので、多数のデータに対して可視化、分析、予測などのデータ処理ができ、それをもとにした新たなアイデアが生まれることはあると思います。

解析データの整理や集約が主といった仕事は、生成AIを使えば効率的かつ大量に処理できるでしょう。それにしても、ある特定の分野の特定の課題について、系統的な知識体系を持ち得るのは至難の業で、生成AIをツールとして使いこなすには、作業者自身の力量が問われることになります。

しかし、わが社の技術ディスカッションでも話すように、テキストに書いてあるような基礎的なことは自分で勉強し、また生成AIを活用して、知識の集約をはかり、それから先のクリエイティブな部分については、みんなで知恵を出し合わなければならないことになります。この仕事の仕方革命に乗り遅れないでください。

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