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毎日、ワクワクしながら仕事をしていますか

※この記事は、地熱開発コンサル会社のエディット代表の藤野が、朝礼で社員へ向けて発信するコラムです。

 

皆さん、おはようございます。新緑が眩しいですね。まだまだ、朝晩はひんやりして快適です。そろそろ現場の仕事が本格化します。

皆さんが、毎日の仕事を刺激的に感じるようであれば、人生は有意義で楽しいものになると思います。仕事は同じでも、取り組む姿勢によって、仕事が魅力的であったり、そうでなかったりと大きく差が出てくると思います。エディットの仕事の大半は、クリエイティブな仕事であり、残りの仕事も非常に重要な仕事だと思っています。

毎日得られるデータは、常に新鮮で、それらの情報は我々にいろんなことを語りかけてくれます。それらの情報を受け取る側の我々が、真摯な姿勢であるいは興味の目を持って向き合っていかなければなりません。

『明日は現在分析中のデータが得られる予定だけど、どんな値かな。もし異常値が出たらどのように解釈したらよいのかな。』『この成分の変動は、地熱系あるいは火山活動の何を反映しているのかな。』などと、思いは尽きることはないのではないでしょうか。

地熱井の掘削にしてもそうですね。『現在までの掘削結果は地表調査によって想定された地熱構造とほぼ合っているし、現在の掘削深度では地下温度が○℃を超えており、珪化変質帯も発達している。後は、貯留層の存在を示唆する、掘削中の逸泥を待つばかりだ。』『直近の流体包有物均質化温度が低温を示したことは、地熱構造的に何を意味するのだろうか。可能性としては、断層に当たって浅層の地下水の流入があるのではないか、あるいは、浅い深度のカッティングスの混入か、さらに、深部に低温熱水層が存在するのか。』などと、疑問は尽きないはずです。そしたら、もう一度、カッティングスの詳細な観察をしてみようという気になるでしょう。何か、重要なことが隠されているかもしれないと考えるのではないかと思うのですが、いかがですか。

このような疑問の中から新しい発見が生まれます。地熱に関しても、流体包有物の均質化温度の最低値が地下温度を示すことも、地熱貯留層が断裂に沿って発達していることも、熱水対流系が重要なことも、それらの対流系の頂部に粘土化帯が発達し、貯留層のキャップロックになりうることも、みんな、日常の地道な作業と素朴な疑問の中から生まれた発見です。

しかし、日々得られるデータに興味を持って、真摯な姿勢で観察していなければ、重要な事象を見逃す可能性が非常に高いと思います。

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