2025.07.28
社長室
文章力の向上は我々にとって必須です
この記事は、地熱開発コンサル会社のエディット代表の藤野が、朝礼で社員へ向けて発信するコラムです。
皆さん、おはようございます。ゴルフ場のグリーン上には、盆トンボが舞っていました。
夏真っただ中ではありますが、季節は確実に進んでいます。昨日の日曜日は風がやや強く、日陰では心地よささえ感じました。
さて、今日は文章力の向上です。このテーマは、何度となく話をしてきたと思いますが、それでも重要さを言い足りないような気がしてまた取り上げました。
文章力は、書く技術に加えて、構想力、論理性が必要です。
書く技術は、テクニックですから基本をきっちりと学ぶ以外にないですね。地道に長時間かけて身に付ける必要があります。それに、美しい文章に出会うことも重要です。古典の中で、練り上げられた文章は、何度読んでも感動します。文章が上手くなるためには、これも避けて通ることができません。
次に、構想力です。「何をどう書くか」ですね。例えば、心躍るような喜びや、胸を締め付けられるような心の痛み、美しいもの、例えば、可憐な花を見た時などの感動が感じられないようであれば、書くための心の高まりが不足しているのです。もっと深く思考し、丁寧に生きることが必要かもしれません。思いのたけが大きければ大きいほど、小さな変化や美しさを感じることができると思います。そんな時、心の動きを文章で表現することはそれ程難しいことではありません。
最後に、論理性ですね。これは仕事や論文作成には必要不可欠です。主語と述語で構成され、内容が調和しているか、話の流れのつじつまが合っているか、一貫した内容となっているかなどですね。このためには文章を書く以前に、書く内容を正しく整理しておかなければなりません。
それから、加えてお話ししたいのは語彙力です。これは、沢山の言葉を知り、その言葉の意味を理解することです。そして、多くの表現方法を覚え、その違いや言葉の使い方を知ることです。語彙力を増やすのは読書しかないような気がします。本を読み、いつしか身に付くということ以外に方法は思いつきません。豊富な語彙力は、緻密な考え方にも強く関連しています。緻密な考え方は、発想力やアイデアの創出につながります。つまり、仕事の内容が深まり、それによって日常生活の質が高くなるのではないかと思います。
こうしてみると、知的生活を送るうえでは、文章力を高める必要がありそうですね。文章が上手くなってくると、頭の中に構想や論理性がない段階では、文章は書けなくなります。
そうです。まともな文章を書く、あるいはまともに文章を書けるということは、まともな発想、まともな生き方をすること、そして深く考えることが前提だと思います。皆さんが、今後、文章が上手くなってきたならばきっとこのように感じるはずです。