2025.08.25
社長室
若い人たちは、我々の背中を見て育つ
この記事は、地熱開発コンサル会社のエディット代表の藤野が、朝礼で社員へ向けて発信するコラムです。
皆さん、おはようございます。今日も、標高約1,000mの北アルプスの高地からの発信です。久し振りに日曜日に仕事でした。平地ではまだまだ暑そうですが、ここでは最高気温が25度を超えることはなく、掘削のサイトに行く途中ではススキが穂を出して、秋の風情が漂っています。
子は親を見て育つということわざがあります。それだけではなく、子供たちや若い人を見ると、その親や家庭の様子がある程度分かります。親の生活の様子や生き方を知らず知らずのうちに真似ているのだと思います。
会社もそうだと思います。若い人たちは、上司の生き方を注意深く、関心を持ってみていると思います。私は、若い頃、現役時代、といっても管理職になってからでしょうが、‘Please Play It Straight, Since the Staff Is Watching Us’という一節を座右の銘みたいに、ダイアリーの表紙の裏に貼っていました。子は親を見て育つと同様に、会社の若いスタッフたちは、上司の背中を見て育つということでしょうけど、そこには尊敬や敬意の念が無くてはいけません。管理職にとって、部下からこのようにみられることが一番必要ですね。子どもたちは、親が自分自身を犠牲にしてでも我が子を易しく保護し、愛情を持って一人前の大人に育ててくれることを、身をもって感じています。
会社の若いスタッフたちは、上司に対して育ての親のような尊敬の念を抱き、自分の姿勢を正し、自らを律して生きようとするのではないかと思います。管理職の皆さんも、きっとそのような思いで日常の仕事に取り組んでいると思います。ところが、そのような思いとは裏腹に、スタッフたちが、上司は本当に人生を必死にあるいは実直に生きておられるのだろうか、と疑念を抱いたとします。後についてくる若者たちが、上司の仕事ぶりを自分の親を見るように信じ尊敬して見ていたのに、ちょっと違うと感じた時の動揺や戸惑、落胆は計り知れません。
管理職の皆さんは、そんなことはないと思いますが、若い人の誤解を招くような仕事の姿勢は見せないようにお願いしたいと思います。若い人たちの成長の芽を摘んでしまいますし、これからの人生で素直に生きるという生き方すらも放棄しかねません。
そして、何よりも、管理職である貴方が、これからの人生で悔いを残すことにならないよう、真面目に、全力でしっかりと生きてくれることをお願いしたいと思います。
若いスタッフたちのみならず、お客様もまた、しっかりとあなたの生き方を観察していると思います。