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令和8年 新年挨拶

この記事は、地熱開発コンサル会社のエディット代表の藤野が、朝礼で社員へ向けて発信するコラムです。

 

新年あけましておめでとうございます。昨年末から新年にかけて寒い冬が続き、正月2日は雪化粧でした。皆様方におかれましては、楽しい正月を迎えられましたでしょうか。長い正月休みをご家族とのんびりと過ごされたことと思います。同時に、一年のスタートとして大きな目標を立て、計画を練った人もあるかと思います。私は年末年始といっても特別なこともなく、身の回りの整理整頓と読書くらいでしたが、2日の箱根駅伝のテレビ中継には感動しました。その他は、ゴルフの練習をしたくらいで、比較的のんびりとした年末年始を過ごしました。

現在の世界の社会・経済状況は閉塞状態にあるといってよく、いつ爆発するか分からない不穏な空気が漂っている気がしてなりません。すなわち、今の均衡がいつ破れてもおかしくない状況にあると思います。人によっては、第二次大戦前に似ているとも言う人もいるくらいです。このような不安定な状況の中、資源のない日本は、この危機的な状況に対して真剣に対策を練っていかなければならないと思います。

昨年一年を振り返りますと、AI化の大きな波が世界を飲み込みつつあります。おそらく今後数年間は、世界規模でのビジネス革命・社会革命期になると思います。世の中は人々の考え方、社会の在り方が模索され、ビジネスにおいては効率化が厳しく問われ、良い意味でも悪い意味でも選別化が始まります。この波は、高齢化と労働人口の減少に伴い常態化していくことでしょう。特に2026年は、AIエージェントがビジネスに浸透し、我々の仕事も大きく変化していきます。AIを使った効率化、イノベーションの促進、個人の業務処理能力の飛躍的増大、大規模プロジェクトへの挑戦などに大きなチャンスが生まれると思います。同時に、それに乗り遅れると、社会の波やわが社の業務の路線から大きく外れていくことになります。

さて、2026年は干支でいう「丙午」に当たります。「丙」は十干では第3位であり、陽の「火」を表し、太陽のような明るさや情熱、強い意志を象徴します。「午」は十二支では馬を表し、これもまた陽の「火」に属し、行動力やスピード、エネルギーを意味するそうです。勢いがあり、勇敢で独立心が強いのが特徴です。この2つの組み合わせである丙午には、以下のような特徴があると言われます。
・情熱とエネルギーにあふれる
・正直で率直、隠しごとが少ない
・目標に向かって突き進むリーダー気質
・自由を求め、型にはまることを嫌う

これらの特徴により、丙午生まれの人はエネルギッシュで、周囲を引っ張るリーダー的存在になることが多いと考えられます。AI時代の大変革期に格好の年だと思います。

現在の日本は、高齢化、労働者不足、円安、GDPの低下などの問題が顕在化しています。かつての経済大国、安定した国力は過去のものとなり、発展途上国の成長の波に飲み込まれつつあり、世界の劣等国の汚名まで着せられそうな状況です。我が国はこのまま沈んでいって良いのでしょうか。先陣を切って走るトップランナーやそれを追随する企業群の実力社員は良いとして、そうでない社員や高齢者などの弱者は、国力が下がった国の犠牲になることに甘んじなければならなくなります。それは目には見えないけれど、少しずつ人々の暮らしを侵食していきます。このことは我々にとっても例外ではありません。

我々エディットは、ニッチ業界である地熱開発事業のトップランナーとして社会をリードし、自分たちの生活を守ると同時に、上に掲げた課題の解決に貢献するためには努力を怠ってはいけません。地熱発電事業の発展によって、国内のエネルギー問題への貢献、地球環境問題の軽減、地域の再生などの直接的な貢献だけでなく、日本の国力の増大を始めとした社会問題のためにも役立つことができると信じています。我々が地熱の最前線で仕事ができるということは、イノベーションやアイデアを創出するチャンスを多くのお客様およびその関係者の方々から与えられているからだと思います。我々は、これらの人々の期待に応えなければならないと思います。

昨年の新年あいさつで、エディットの社員は「夢先案内人」たれという話をしました。Guide to achieve a more affluent and harmonious society をビジョンに掲げ、我々はお客様に夢を与え続けなくてはいけないのです。しかも、とびっきり上等で、実現可能な夢を提供しなくてはいけないのです。エディットの仕事の継続・発展は、その夢の実現に少しでも貢献できるような状態でなければ実現しません。そのためには、まず、我々が具体的な夢を持つことから始めないと、お客様や世の中に夢を与えられません。夢は未来を志向しており、その未来が世の中を少しでも良くするものであり、加えて自分たちも楽しく成長していくことができることが必要になってきます。エディットは、そのより良き未来の姿を作り上げ、より大きく、より高く、より緻密に、そしてより優しいものに仕上げていかなくてはいけないと思います。

この数年間、エディットは売り上げと利益を伸ばし続けてきました。しかし、昨年からその勢いに変化が見られるように思います。昨年、一昨年と入社した諸君は、経験豊富で、かつ関連ある経験を有する優秀なメンバーだと思っていますが、持っている能力を十分に発揮できていないように感じられます。

まだまだ、皆さん方の仕事への姿勢やお客様への想いが、お客様に届いていないと思います。要するに本気度が足りないのです。皆さんには、自力で仕事を成し遂げるという気概を持ってほしいということです。自走できる自発性を持った働き方が必要なのです。したがって、今年からはぜひとも、仕事の本質である課題の解決、報告書の作成、特に総合解析を皆さんが自力でできるように努力してください。

以上のような社会情勢や会社の置かれた位置を鑑み、今年のエディットの目標を以下の項目として掲げました。

① 創意工夫の習慣化
② 組織の活性化、スタッフの役割強化
③ EQ人材の育成
④ AIスキルの業務への組み込み
⑤ 新規分野への展開
⑥ 営業力の向上とやる気のある若手人材の登用

①は創意工夫の習慣化です。今はイノベーションの時代と言われます。ビジネスの概念、特にコンサルタント業務は今後大きく変化していくと思われます。そのためには、日々の業務において創意工夫、アイデアの創出などを習慣化しておく必要があります。具体的には、スタッフ間のコミュニケーションの徹底、ファシリテーターとしての管理職、プロジェクトリーダーのスキルアップ、ブレーンストーミングの活用などを望みます。このためには、管理職やプロジェクトリーダーのコーチングが非常に重要になります。

②は組織の活性化とスタッフの役割強化です。組織の活性化は昨年から組織改革によって促進を図ってきましたが、さらなる成果が求められます。また、スタッフそれぞれの役割が十分に発揮されていない現状もあります。この原因の一つは、管理職の皆さんが自らの責任と義務をしっかりと理解し、会社が発展していくような成果を確保し、目標を持って具体的に若手を指導・育成することにあります。会社は基礎的な知識を皆さんに教える場ではなく、自らの努力で成長を遂げる場です。会社はそれを客観的に評価します。

③はEQ的組織づくりです。EQは感性的知性とでも言いましょうか。エディットのスタッフ全員がオプティマル・ゾーンに入っている状態、すなわち個人や会社がスムーズに動き、仕事が進んでいく状態を目指しています。そのためにはEQを高める必要があると言われます。その前提として、コミュニケーションスキルの向上やプレゼンテーション力の向上が求められます。昔から日本はおもてなしの国と言われ、感性豊かな国・民族と言われてきました。だからこそ、私たちにこのEQ的組織づくりができないはずがありません。思いやりのある、楽しい会社づくりを目指したいと思います。

④はAIスキルの事業への取り込みです。AIスキルが今や我々全員に必要不可欠であることは言うまでもないでしょう。今やAIをどう利用するかではなく、仕事に組み込んでビジネスの質を高め、技術力や効率化をアップさせることが最も重要な課題となっています。わが社が生きていく道は、地熱コンサルティング業務と同時に、地熱発電事業への参画という2つの柱を邁進することです。我々の進むべき道は、AIスタンダードに基づいた、ディープテックとソーシャルデザイナーを駆使した複合的な業務分野だと思います。ディープテックは、社会課題の解決につながる潜在力のある技術の実用化を目指すという意味でしょうか。地熱分野で言えば、掘削地点の選定技術、透水性が低い坑井の活用技術、低コストの地熱発電事業技術の開発、熱水利用事業の普及などの新しいコンセプトでの地熱開発などでしょう。ソーシャルデザイナーは、地熱が持つ多くの地域に潜在するメリットを抽出し、地域の人々も巻き込みながら地域課題の解決につなげる仕組みを作っていくという考えです。今の時代は、たとえ若く未熟で経験不足であったとしても、AIと一体となった仕事のやり方で、解決の道が開けると思います。ただし、一つだけ注意を喚起しますが、AIは秘書のように皆さんの仕事を助けることはあっても、皆さんに取って代わることはできません。AIが前面に出て、利用者の考えが見えていないという状況にならないよう、くれぐれも注意をするようにお願いします。

⑤の新規分野への展開は、昨年度から人材を補充し取り組んでいる業務です。地熱に特化したルーティン業務であっても、進歩のない仕事の仕方ではお客様の期待に応えられません。我々の仕事は、地熱開発全体の予算に比較すると小規模ですが、その仕事が価値を高め、お客様の興味をそそるようなものであることが重要です。そうすれば、わが社の予算が削減の対象になることはありません。仕事の価値を高めるためには、工夫と向上意欲が不可欠です。このような取り組みは、エディットのリスクを解消するためにも、またお客様とのつながりを広げるためにも、全社で取り組むべき課題です。特に、担当者には期待しています。

⑥は営業力の向上と、やる気のある若手人材の登用です。昨年から組織として営業という部門はありましたが、戦略不足で具体的な業務に結び付きませんでした。今年から営業体制の見直しを行います。具体的には、AIを利用したマーケティングを進めたいと思います。また、私の暗黙知をAIエージェントで、わが社のノウハウを基にした知識体系を作っていきます。これらは、将来すべての業務への適用を図っていきたいと考えます。同時に、担当者には先進的な技術の習得と業務の効率化を体験的に学んでもらい、従来の仕事の仕方を改革してほしいと考えています。

エディットは、ここにいる皆さんで作る会社です。私は皆さんがエディットの株主だと思っています。必然的に、社員の中から将来のエディットの経営者になる人が出てきます。そのためには、それぞれの社員の皆さんがエディットの存続・発展のために積極的に関わり、高い人間力・技術力を身に付けなくてはいけないと思います。

最後に、この一年を心身ともに健康に、そして明るく、楽しい職場づくりをしてほしいと願っております。

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