2026.04.20
社長室
構想力を身に付ける
この記事は、地熱開発コンサル会社のエディット代表の藤野が、朝礼で社員へ向けて発信するコラムです。
皆さん、おはようございます。福岡も25℃を超える夏日を迎えるまでになってきました。ゴルフ場は、つつじとフジの花が満開です。ゴルフ場の芝も伸びてラフはボールがすっぽりと隠れるほどです。
さて、今日は構想力を身に付けるということで話します。先週、あるエンジニアリング会社の役員の公演に参加してきました。テーマは、地熱発電事業の地球環境への貢献に関することでした。私がこの公演に興味を持ったのは、我々のような地下資源、地熱資源の分野からの地熱発電事業の見方と、発電所の建設・運営側からの地熱発電事業に対する見方の違いを知りたかったためです。
講演の大部分は、地熱発電事業の特徴と地球環境への貢献ということで、地下資源としての特性から発電の特徴まで多岐にわたっており、大変面白いものでした。ただし、やはり地下に関する専門的な部分は、国やJOGMECの方針や計画が述べられるにすぎませんでしたから、私には問題であると感じる個所もいくつか見られました。講演者および所属される会社は、インドネシアで大規模な地熱開発を実施している同国の事業者と密接に結びついていますので、話はインドネシアでの地熱開発や事業化についての事例がほとんどでした。
講演の全体を通して、講演者は、地熱エネルギーを使った「カーボンニュートラルパークの未来」という話を進めたいということを強調されていました。会社としては、単なるEPC(発電所建設会社)というだけでなく、地熱の資源の開発から、地熱発電、熱水利用までの一連の事業を、自分達で一貫して進めていきたいという強い意志が感じられました。だからカーボンニュートラルパークという構想を打ち立て、その全てを自分たちで推進していきたいとの意向が強いのでしょう。地熱のプロジェクトに対して、インドネシアはあれだけ成功しているのに、どうして日本は成功していないのか、そのために何をしたいかといった視点が、技術的な課題はあるものの、構想力をもってよく検討され、積極的に働きかけているのだなということが強く感じられました。また、日本政府もその話に興味を持っているようです。
かつて、我々がJICAのプロジェクトを通して日本政府に世界の地熱開発プロジェクトを推進しましょうと言っていた時と同じようなことが、EPC側から積極的に提案されているのです。これを聞きながら思いました。もうコンサルタントがそういった大きなプロジェクトを推進していく時代ではないのかもしれないと。