2026.06.01
社長室
技術コンサルタントと技術調査会社の違い
この記事は、地熱開発コンサル会社のエディット代表の藤野が、朝礼で社員へ向けて発信するコラムです。
皆さん、おはようございます。先週は雨模様の日が多く、梅雨が間近であることを感じさせています。とはいえ、週末は良い天気で絶好の季節を楽しむことができました。
しばしばクライアントから間違えられるのですが、我々コンサルタントと調査会社の違いが十分認識されていないと感じています。一般に、コンサルタント(コンサルティングファーム)と調査会社(リサーチ会社)は、どちらも企業の意思決定をサポートすることをサービス内容としますが、「扱う情報のフェーズ」と「役割のゴール」が大きく異なります。一言で言うと、調査会社は「事実(データ)を集めるプロ」であり、コンサルタントは「課題を解決する(アクションを決める)プロ」で、下表のように纏められます。
比較項目 | 調査会社(リサーチ会社) | コンサルタント |
目的 | 意思決定のための材料(データ)集め | 意思決定そのものと課題解決 |
問いかける内容 | (What/How many) | (What to do) |
重視されること | データの正確性、サンプルの信頼性、客観性 | 論理的思考力、戦略の実現性、成果(発電出力の増大など) |
成果物 | リサーチレポート、集計データ | 事業戦略、業務改善、実行サポート |
この2つの違いは、医療の世界に例えると非常にすっきり理解できます。すなわち、調査会社は「検査技師」にあたり、血液検査やレントゲン、MRIを撮って「現在の数値(データ)」を正確に測る役割です。一方、コンサルタントは「医師」で、その検査結果(データ)を見て、「病名は何か(課題特定)」「どんな薬や手術が必要か(戦略立案・治療)」を判断する役割です。
以上のことを理解すると、エディットの仕事がどんなものか分かってきますね。実際にはエディットの仕事は調査会社の仕事内容も多く含んでいますが、それでも我々エディットはコンサルタントなのです。コンサルタントが如何に重要な仕事であるかがわかるはずです。同時に、それが如何に難しい仕事であり、自分を技術的にも人間的にも高め続ける必要があることを感じ取れるでしょう。
もう一度言います。我々は調査会社ではなく、クライアントの課題に向き合い、解決に導くコンサルタントなのです。