社長室

2021/01/12我々はコンサルタント

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

年が明けてすでに10日が過ぎました。皆さんは新しい目標に向かって順調にスタートを切っていますか。

我々は、小規模地熱発電事業の推進を主目的にするコンサルタントです。単なる技術屋や研究者ではありません。クライアントの要望や事業の目的に合った仕事やアドバイスを行うことが最も重要な仕事です。

そんな中、社内でも技術力を身に付けるという言葉をよく耳にしますが、“技術力を身に付けること”=“教科書の知識を増やすこと”と考えていませんか。我々の世界はそれほど生易しいものではありません。

例えば、今実施している調査業務の総合解析や結論は、教科書を読んだだけで理解できるものではありません。皆さんが技術力を身に付ける方法は、ただ知識の量を増やすことではなく、目の前の仕事で与えられたデータをにらみながら課題に真摯に取り組むことなのです。

地熱の世界には、まだまだ解決すべき問題や課題が山積しています。自分に課せられた課題に悶絶しながら解決方法を探ることで、多くの新しいアイデアや概念が作り出されていくことにも繋がるでしょう。

ぜひ、自分の力で、地熱の壁を打ち破っていってください。

2021/01/18地熱開発は総合力

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

我々が行う調査業務における総合解析は、地熱構造モデルの構築が大きな目的の一つです。これは、地質・地質構造を理解し、物理探査、地化学調査の結果を加味し、総合的に検討し作成されるものです。それぞれの分野が単独で解決できるものではありません。

地質・地質構造では、地表調査をいくら詳細に実施しても地下の地質や地質構造は想定でしかありません。物理探査も同様です。地下の物理特性が分かっても、それに伴う地質・地質構造が分からなければ、目的の半分も達成していません。地化学調査もそうですね。地化学調査の後の解析により流体地化学モデルを作成しますが、その際も地化学的な視点からだけでは不完全です。それぞれの分野から得られたデータをお互いにディスカッションし、組み立てていくのです。

さらに、地熱開発においては、地熱構造の把握だけでなく、掘削技術、発電に関する技術、運転・貯留層管理、環境モニタリング等、多くの技術が要求されます。

総合的な仕事をする我々は、そのようなオールラウンドのプレーヤーになれるというのが強みです。我社でそれを目指すことは可能だと思っています。皆さんには、地熱電事業のコンサルティング業務ができる数少ない技術者になってほしいのです。

2021/01/25客観的に物事をみよう

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

自分自身をとってもそうですが、客観的に物事を見ることはなかなかできるものではありません。人間の習性として、どうしても主観的で自己中心的に思考し、行動しがちです。しかし会社の生き方や仕事に対しては、その傾向を如何にして排除し、客観的に判断できるかが成功の可否に繋がると言っても過言ではありません。

客観的な判断をするためにはまず、自分の立ち位置をしっかりと認識することから始めなければなりません。自分に対する社会の期待度、会社では役職や担当者としての期待度を理解するということです。裏を返すと、まともに生きていく上でこれらの責任がかかっているということでもあります

身近なところから例を考えてみましょう。ある仕事を任された担当者がいましたが、なかなかチームが機能しません。仕事は責任感のある他のメンバーが頑張って完成させましたが、当の担当者の仕事振りは期待から程遠いものとなってしまい、今後の関連業務への担当者としての展開もなくなってしまいました…。こんな状況になる前に考えてもらいたいのです。自分はどうしてこの業務の担当になったのか。自分を取り巻く環境や自分への期待を理解しえなかったがゆえに、会社の目論見も個人への期待も大きく崩れてしまう結果となりました。

また、周りの動きを正しく見ることも重要です。そのためには、一人よがりな見方を排除し素直な視点で判断する必要があります。そのうえで周囲のメンバーの仕事振りをしっかりと観察し、自分と比べてどこがどのように違うかを理解してください。

以上を踏まえて客観的な判断をすることができれば、自分を無理無駄なく成長させることができると思います。

▲トップへ